青い空の下、僕たちは今も
そんなことを
泣きながら繰り返し叫んだ
黙ってそれを聞くあなたが
本当に憎いと思った
「ごめん」
「嫌っ!!」
泣き叫ぶ私はあなたから見て
どれだけ惨めで自分勝手何だろうか
「近くの高校を選んでくれたのは
私のためじゃなかったの
お姉ちゃんよりも私を
優先してくれたんじゃなかったの
三年間で終わりなら、最後の一年
特別になんかしないでほしかった」
「終わらすつもりなんてない」
「嘘っ!
一度も私に好きって言ったことないくせにっ!」
「お前だって冗談以外で言ったことあんのか。
いっつもへらへらしやがって」
耳元で囁かれた言葉に
心が痛んだ
「それ、は…」
「好きだよ、羽美」
「そうやって言うのずるいっ!」
胸元を思いきり叩く
それでも、鍛えられている体は
びくともしない
「羽美は?」
ズルい、ズルい、ズルい
そんなこと聞かれたら
答えなんて一択しかない
「先輩」
「…何」
「好きどころじゃないんです。
大好きなんです
ほんとに、先輩が」
見上げれば、赤い顔
あぁ、私はこんなに
「…電車で一時間半だぞ
たいした距離じゃない。
会いに来る」
「きっと、待ちきれなくて私が行っちゃう」
愛されていた
いつの間にか晴れた空は
私たちの重なった影をはっきりと映した