青い空の下、僕たちは今も
雨の中
「は?」
昼休み
外は雨
いつもの日常の一コマ
そんな日常は、こいつの一言で簡単に覆された
「だーかーら、棗、隣のクラスの
わかるだろ?」
「えっと、サッカー部の…」
「そいつが紗綾のこと好きなんだと
一回、デートでもしてやれ」
いつものように、いつもの面子でお弁当を囲む
その中にこいつがぶちこんできた話題は、とんでもないものだった
「えーーーーーっ!!!!」
「うるせぇ」
「いやいやいやっ、煩くもなるって!!!
だって、あの棗くんだよ!?」
「うるせぇ」
「えーっ!会う会うっ!!
デートしたいーーー!」
そういった瞬間、突き刺さるのは2つの冷たい視線
「「お前じゃねぇだろ」」
…相変わらずお厳しい
夢くらい見させてくれてもいいのに