青い空の下、僕たちは今も


「えっと、…いいや
断っといて」

「はぁぁぁぁ!?
もったいないっ!!!」


控えめにそう言う紗綾が男の子の誘いを断るのはもう何度目になるのかもわからない


「俺が言うのもなんだけど、棗、良いヤツだぞ?」

「そうだよ!
あんなイケメンが好きって言ってんのに、断る理由なんてある!?」

「お前、叫ぶなって…」


うざそうにする千春をおいてけぼりにして
2人で紗綾につっかかる


「えっ、だって…
私、棗くんのことよく知らないし」

「知ってるでしょぉ!!!

校内指折りのイケメンっ!
文武両道!
先生からの信頼も厚い!!」

「それは知ってるってことには…」

「てか、知るために会ってやれって言ってんじゃねーか!」

「そうなんだけど、えっと…」

「あんた、贅沢だよっ!
あれ以上の物件なんて、なかなかいないって!!
それともなんだ、かわいい子は
あれ以上の物件持ってるってか!!」



その質問に、一気に顔を赤らめる紗綾


「そ、そんなこと、ないよ…」

「は?」





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