お前だけが欲しくて


今度は宮園が私に愛撫する


「陽斗って呼べよ」


そう言われたが、宮園の名前なんか呼びたくない私は断る


「い…やっ…!」


話したせいで思わず声が漏れそうになるが、何か負けた気がするから、絶対に聞かせたくなくて、口を押さえて耐えた


「声…出せよ」


私は横に首を振る


そんな私に苛立ったのか更に激しくなる愛撫

生理的な涙が流れてくるが、声は出さない


「なら……俺が…啼かせてやるよ…

俺に…よがらせてやるよ」


そういって私の中に宮園は入ってきた



「…啼けよ……陽斗って呼べよ…凛華……」



そう言って、宮園は私の中で動き始めた






けれど私は宮園の名前を呼ばず、声も出さないまま、上り詰めて気を失った








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