お前だけが欲しくて
飲み会が始まって大分経ってから、急に女性社員たちから黄色い悲鳴が上がる
そちらに目を向けた瞬間、身体中の血が全て引いていくのを感じた
見覚えのある芸能人よりも整った顔で、私が大嫌いな男
そんな訳は無いのに、目が合った気がした
そのあとも、私は絢斗の隣でお酒を飲んでいた
営業課の人たちに絢斗との馴れ初めとかを色々聞き出されて恥ずかしかった
そんな中、絢斗にメールが来た
絢斗の妹が熱を出してしまって、絢斗しか面倒を看れる人がいないそうだ
絢斗は私に謝り、慌てて帰っていった