お前だけが欲しくて
それから少しして、何故か社長が私の隣にやって来た
「おはようございます、社長
私は佐伯凛と申します
早く戻った方が良いのでは?
女の方々が待っていますよ」
私は初対面のふりをする
すると社長はニヤリと口端を持ち上げた
「久し振りだな、凛華
忘れたとは言わせねぇよ?」
「……凛華って私のことですか?
私は凛って言うんですけど…別の方なのでは?」
「俺が凛華を見間違えるわけねぇ」
これは、何を言っても無理だと思っい、諦めることにした
「……社長は、あの時、私があんなに酷いことしたのに、まだ女の人と遊んでるんですね
そういう人、嫌いなんで早く待ってる方々のところへ戻ってください
視線がいたいんですよ」
「チッ………さっきまで一緒にいたやつは彼氏か?」
「そうです」
「本気で惚れてんの?」
「絢斗はどうか分かんないけど、私は結婚も考えてます」
「あっそ」