お前だけが欲しくて


そんな現実を今は考えたくなくて、凛を抱き締めて眠ろうとした


でも、昔、寝てる間に凛が居なくなったことがトラウマになっているらしく、眠ることができなかった


「愛してる、凛……」


そう囁いた俺の声は、酷くか刷れて、震えていた




暫くして起きた凛は、一番始めに絢斗を呼んだ

俺はその事に心が悲鳴をあげるが、強がって、面白がっているように凛に絢斗じゃないと言う


振り向いた凛に、俺の想いがバレちまいそうで

バレて、拒絶されるのが恐くて、また抱いてやるなんて凛を怒らせるように言った


凛は涙を零して、俺の頬を叩いて部屋から出ていった


頬は熱を持ってきたが、頬よりも心が痛かった





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