お前だけが欲しくて


出た時、絢斗が少し離れた所から私に声をかける

そのまま絢斗と合流して、絢斗の車で私の家へ向かう



絢斗の運転する時、軽くハンドルにおいている手が好き

運転する時の、少し真剣な目が好き

車の中の、絢斗の匂いがとても落ち着く

運転する時に、車に流れる曲を軽く口ずさむときの、少し籠った声が好き


車の中でも、これから別れなきゃいけないのに、好きが零れてきて止まらない


家に着かないで欲しいと思うときほど、早く家に着いてしまう





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