お前だけが欲しくて
私たちは、私の家に入った
無言で部屋まで行く
私は、高校の時から独り暮らしだから、小さいアパートに住んでいる
お風呂とトイレはちゃんと別々であるけど、部屋は一部屋しかなくキッチンと一緒だ
私は、絢斗にベッドに座るように促す
絢斗は座ると、私の手を優しく引いて、少し真剣だけどとても優しい声で私を呼ぶ
「凛……おいで」
私は今すぐ絢斗の腕の中に行きたい気持ちを堪えて、その場に留まる
私は覚悟を決めて、立ったまま絢斗に告げる
「……私たち、別れよう」