お前だけが欲しくて

接触

side凛


バイト初日は何事もなく終わった

皆に挨拶をして店を出る


運が良いことに、私の少し前に宮園がいる

ラッキ〜


「宮園センパイ、お一人ですか?

もし良かったら一緒に駅までいきませんか?」


私は宮園を上目遣いになるように見ながら誘う


「ッ…///……しかたねぇ」

「ありがとうございます」


何様だよ

そう思いながら腕を組んで歩いた



「……お前は、もっとうぶだと思ってたんだが…

つまんねー女」


うっざ


「センパイは私みたいな女はいや?」


できるだけ艶のある声で言う


「…全然、楽でいい」






< 6 / 74 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop