お前だけが欲しくて
目が覚めると、絢斗の腕のなかだった
すごく安心する
愛しくて、堪らなくて、私は絢斗が寝てるのを良いことに、首筋にキスマークをつけた
付け終わると、絢斗の抱き締める力が強くなった
「フフッ……俺が寝てるときにしなくても、言ってくれれば好きなだけ印付けさせてあげるのに」
微笑みながら絢斗は私をからかう
どうやら絢斗は起きていたらしい
恥ずかしくて、堪らなくて、絢斗に背を向けようとするけど、力が強くて抜け出せない
「それで抵抗しているつもり?」
絢斗はそう言って意地悪に笑うと、私にキスをしてきた
優しくて、とろけちゃいそうなキス
「…俺に、たくさん印付けて
俺は凛だけの物だから、俺が他の女から話しかけられないくらい、見えるとこにたくさん付けて」
思わず肩が跳ねる
それから私たちは、出勤するまで甘い時間を過ごした