お前だけが欲しくて
side絢斗


飲み会の次の日、会社に行くと、目を腫らした凛を見つけた


凛に大丈夫かと聞いても、大丈夫としか言わない


大丈夫だと言って笑う顔が、とても辛そうで、俺は仕事が終わってから凛の家で会おうと約束した




休憩室から出てくる凛をみつけた

声をかけて一緒に帰る


凛の部屋に入ってから話そうと思って車の中では話さなかった

でも、いつもなら喋らなくても凛と居るだけで心地いいのに、何故か今日は空気が重い気がした




部屋に入ると、凛は俺をベッドに座らせた


俺が凛においでって言っても、凛は立ったまま俺に告げる


「私たち、別れよう」






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