お前だけが欲しくて
私の部屋に行き、ベッドに座った絢斗は、絢斗の足の間に私を座らせた
絢斗が後ろから抱き締めてくる
絢斗の温もりと匂いに安心して、勝手に涙が溢れてきた
そんな私に、絢斗は優しい声音で尋ねる
「どうしたの?」
「……何でもないよ
ただ…私が我が儘なだけ」
「我が儘だとか思わないから、俺に教えて」
絢斗は私に優しすぎる
ついつい、そんな絢斗に甘えてしまいそうになる
「我が儘、言っても……嫌いにならない?」
「なるわけないよ
寧ろ、俺はもっとたくさん凛に甘えてほしいくらいだよ」
「私…の気持ち、おもいよ?
絢斗の事を縛っちゃうかも知れない」
「俺はもうとっくに、凛だけのものだよ
だから、凛が不安なら俺の事、凛の不安が無くなるまでたくさん縛って
それに……たぶん気持ちだったら、俺の方がおもいと思うし」
そう言って絢斗は笑う