お前だけが欲しくて


お風呂からあがったら、素顔を知られたくないので、髪を乾かしてウィッグをつけて、化粧もしっかりする

バスローブを着て部屋に戻る


「センパイ、お風呂どうぞ」

お風呂から出た私をなぜか不機嫌そうに見てくる宮園


「何か変ですか?」

「……何で、また化粧をしてる?」

「見られたくないからです」

「…別に、これからヤる仲なんだから良いだろ」


理由は知らないが、私の素っぴんを見たいらしい宮園は、意外とねばる

うざいなぁ


「私は好きな人にしか素顔を見せたくないの」

「じゃあ、俺に惚れろよ」

「頑張ってください」


そう言ってクスッと笑ってやる



「ッ……………///」


顔を赤くした宮園はお風呂に向かった







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