支配人との恋(仮)
そう言って花音ちゃんの肩に頭をのせてみる。
すると、意外にも花音ちゃんも頭を俺の頭に預ける。
「落ち着く。」
「うん、私も。」
コンコン
その瞬間、花音ちゃんはパッと頭を上げて、背もたれから身体を離す。
俺は花音ちゃんの一瞬の行動に思わず笑ってしまった。
「失礼します。」
ボーイがシャンパンを運んでくる。
「支配人、コールは?」
「いらないいらない。30分だけここいてもいい?
オープンからずっとで疲れた。」
「かしこまりました、オーナーにはそう伝えときます。」