支配人との恋(仮)





そう言って花音ちゃんの肩に頭をのせてみる。


すると、意外にも花音ちゃんも頭を俺の頭に預ける。



「落ち着く。」


「うん、私も。」



コンコン



その瞬間、花音ちゃんはパッと頭を上げて、背もたれから身体を離す。


俺は花音ちゃんの一瞬の行動に思わず笑ってしまった。



「失礼します。」


ボーイがシャンパンを運んでくる。


「支配人、コールは?」


「いらないいらない。30分だけここいてもいい?

オープンからずっとで疲れた。」



「かしこまりました、オーナーにはそう伝えときます。」




< 18 / 84 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop