支配人との恋(仮)
新宿歌舞伎町店なだけあって、夜のお仕事の町にある店。
周りにはホストだったり、キャバ嬢だったり、夜の人達がたくさん通っている。
なので、必然的に私も客の1人と勘違いされキャッチに声をかけられることもよくある。
別に経験がないとか、男に免疫がないとかそういうことではなく、興味のない人から声をかけられるのが面倒くさいのだ。
今日も滞りなく営業が終わり、店を閉める。
「堂本さんお疲れ様でーす!」
「あ、お疲れ様。ありがとう。」
バイトの子が帰っていく。
一応社員の私は、最後の見回りをし、鍵を閉める。