支配人との恋(仮)
颯太の言葉を遮って、声がかかる。
振り向くと、そこには薄紫色の浴衣を着た花音ちゃんと、パステルピンクの浴衣を着た小夜ちゃんがいた。
「全然待ってないよー。
小夜似合ってんじゃん。」
颯太は小夜ちゃんの浴衣を見て、ポンポンと頭を撫でながら褒める。
こいつら本当に付き合ってないのか?
イチャイチャしすぎだろ。
「幸人さんは、この前の浴衣なんですね。
やっぱり似合ってます。」
フフフというような微笑み方が似合う笑い方をする花音ちゃん。
「花音ちゃんも、浴衣かわいいね。似合ってるよ。」