支配人との恋(仮)
「人多いしはぐれちゃったのかもね。」
花音ちゃんはしょぼんとなっている。
俺だけじゃダメなの?
「花音ちゃん?颯太に連絡しようか?」
俺の言葉にブンブン顔を振る花音ちゃん。
「大丈夫です!小夜と颯太さん2人きりにしてあげたいから…あと……」
何か言いかけて止まる。
「あと?」
んー、とうなって一向に言う気配がない。
かと思うとバッとこっちを向いて一気にまくし立てる。
「私は、幸人さんといれてすごい嬉しいんです!!」
そう言い切った花音ちゃんの顔はリンゴのように真っ赤だった。
いきなりの言葉に、ポカーンとしている俺。