支配人との恋(仮)





「今日は運が悪かったのかな?」



自嘲気味に答える。



「君、名前は?」



「堂本花音です。」



「花音ちゃんか。俺は幸人(さちと)。」



幸人さんはそう言うとタバコを取り出し、火をつける。



「幸人さん……あの、助けていただいたお礼させてください。」




私は幸人さんに向かって頭を下げる。



「いや、そんなお礼なんてい……あっ、じゃあさ、今度の日曜日あいてる?」





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