君との距離5cm

神咲くんは興味本位で声かけて、なんとなく知りたくなったのかもしれない。


だけどたったそれだけの事でも私にとっても少し嬉しくて、



今までずっと誰も"私"を知ろうとしないで
"私"には興味が無くて

ただ白石日和を嘲笑ってきただけだったから。




「そんなに私の事知りたいなら教えてあげるよ」




だから教えてあげる。

きっと、知ったら神咲くんも"私"を軽蔑する。


そうやってどんどん皆私から離れていくんだ。


でもそれでいい。

神咲くんは私とは住む世界が違いすぎる。














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