君との距離5cm

「伊織に話したいことがある」


伊織の事を大切に思うからこそ、

伊織には嘘をつきたくない。



「…わかった」



私の真剣な顔から何か悟ったかのように
ニコニコしていた顔がキュッと引き締まった。



伊織……伊織は皆と違うよね?
私は、自分の過ちをちゃんと話すよ。



























「………で、なんであんた達がいるの!?」

「最近ひよこちゃんばっか構ってて俺寂しいんだからそんかこと言うなって!」

「だからってなんで今日なのよ…」



放課後伊織とショッピングモールへ向かっている途中、

長谷川くんと結城くんが合流した。


でも長谷川くん達は私達がただ買い物へ行くと思ってるんだから仕方ない。



「……ひよ、ごめん…」

「…ううん、気にしないで。長谷川くんも結城くんも一緒にいこ」


この際だし3人に話そう。

仲良くなればなはるほど、いつかは本当の事を話さなければならない。

伊織も皆、知ってるはずだから。
私の噂を。


それでも触れないでいてくれてる。

だからこそ、ちゃんと………
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