君との距離5cm



帰り道、伊織と長谷川くんはショッピングモールで解散をした。

そして私は、結城くんと一緒に


「…初めてだね、2人きりなの」

「そうだな。白石は佐藤と一緒にいる事が多いからな」

「うん、私本当に伊織の事大好きなんだ」



帰り道そんな話をしていた。



「…結城くん、今日はありがとう」

「こっちこそ、話すの怖かっただろ。よく頑張ったな」


結城くんの手が伸びて私の頭を撫でる。

少しその仕草にキュンとしてしまった。



「私もっと結城くんのことも知りたいな」


結城くんの方をみてニコッ微笑んだ。



「ーーっ!…じゃあ、そんなよそよそしい呼び方じゃなくて海里って呼べよ」

「え、でもいいの?」

「俺も白石の事日和って………、、
ひよこって…呼んだ方がいいか?」


…あ。さっきの話で私が日和って呼ばれるの嫌って思ったのかな……?

そういえばあおもそうだったよね。
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