君との距離5cm
あお、何か怒ってる……?
「…海里?」
「ぁ…うん!結城くんの事海里って呼ぶ事にしたんだ」
「……へぇー…」
あお?
「日和と神咲との事聞きました。日和の事よろしくお願いしますね。
それと、大事な彼女帰らすの遅くなってすいませんね」
じゃあな〜と手を振って来た道を戻っていく海里。
残された私はなんだか気まずくてなんとなくあおに背を向ける。
だけどなんか嫌で話しかける。
「あお、どうしたの?私何かしちゃった?」
真っ直ぐあおをみて問いかける。
「結城と仲良いんだな」
「ぇ、海里?」
「急に名前呼びしてるし。
それに俺らの事話したってほんと?」
「いつまでも嘘ついてたくないし、ちゃんと分かってほしかったの。
話すの、怖かったけど今は話せてよかったって思ってる」