君との距離5cm
あおは嫌だったのかな
私達の本当の関係を話すこと。
「…勝手に話しちゃってごめんね、嫌だったよね…」
「別に嫌じゃないよ。ひよなりに前に進もうとしてるんだろ?良い事じゃん」
じゃあ………
「…じゃあなんでそんなに、機嫌悪いの…?」
「ーーっ、それは…」
言葉を詰まらせて一瞬顔をそらすあお。
でもすぐに私の方を向く。
「……嫉妬」
「しっ……と?」
「…急に結城の事海里って呼ぶし今日だって送ってもらってるし。
ひよは友達として仲良くしたいだけってわかってるけど、ひよは俺だけのひよなのになーって」
「ーーっ……な……何いって……」
みるみる顔が熱くなっていくのが分かる。
きっと今の私はりんごの様に赤いだろう。
「ひよは俺の彼女なのに」
あおが嫉妬してくれた事は素直に嬉しかった。
あおとの距離がどんどん近づいていってるようで。