ごめんね。
ごめんね。
ごめんね。

あなたを置いて私はこの家を出るの。
嫌いな訳じゃない。
むしろ好き。
だからここに置いていくの。

私は「ごめんね」って、
最後に一度振り向くの。
あなたは、知ってか知らずか
寝たまま起きない。


嫌いな訳じゃない。
むしろ大好き。
だからそっと出ていくの。

本当は離れたくない。
本当はずっと一緒にいたい。
でも、あなたはやっぱり
寝たまま起きない。


あなたはきっとすぐに、
私を忘れるでしょう。

あなたはきっとすぐに、
他を愛するでしょう。


またいつか、一緒に暮らせるように。
またいつか、一緒に眠れるように。


ごめんね。
あなたを置いて、私はこの家を出るの。
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