始まりのラピスラズリ


「うん。実は、お昼一緒に食べちゃった」


ピースサインをつくって言うと、舞子は驚きの顔をする。


「え、ほんと?」


「うん。しかも今日は岩崎先輩いなくて、2人きりだった」


「うそ、良かったじゃん!
悠久先輩と2人でお昼とか超近付いてるよ」


まるで自分のことのように喜んでくれる舞子に私も自然と笑顔になる。


「だよね!?
しかも今日ね、先輩が初めて笑ってくれたの!」


私がそう言うと、舞子は今度こそ信じられないというような顔になる。


「何それ、超レアじゃん!私も見てみたかったな。
なんで先輩笑ったの?」


「実はね……」

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