始まりのラピスラズリ


「お久しぶりです。私は今、買い物が終わった所で。
ハル先輩は何してたんですか?」


「あ、あぁ…。
俺はさっきまでカフェで勉強してて」


久しぶりに見た彼女の笑顔に愛おしさを感じながら、俺は返す。


「そうだったんですか。
…ハル先輩の私服姿、初めて見ました。
やっぱり凄くカッコいい」


そう言ってはにかむ彼女に、抱きしめたい衝動に駆られて、俺は心の中でストップをかける。

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