始まりのラピスラズリ


「あ……」


そこでようやく、私は自分のしたことに気づいた。


「ごっ、ごめんなさい!私、無意識で…!
私の食べかけだなんて、嫌ですよね!
ほんと、ごめんなさい!!」


そう言って慌てて手を引こうとすれば、
突然、先輩が私の手首を掴んで、自分の方に引き寄せる。

< 146 / 427 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop