始まりのラピスラズリ
あ……、そうだ、確かハル先輩が駆け寄ってくれて、そこで意識を失っちゃったんだ。
「あはは、心配かけちゃってすみません。
先生は?」
「あぁ、椎名が授業出れないことを伝えに行った」
「そうなんですか。
運んで頂いて、ありがとうございました」
「いや、無事で良かった」
゙ドキン゙
「あ、ありがとうございます」
少し微笑んで言う先輩に、私は胸が高鳴る。
すると突然、先輩が真剣な表情で私を見てきた。