始まりのラピスラズリ


重苦しい空気の中、私はゆっくりと口を開いた。


「…私、喘息持ちなんです」


「喘息……?」


驚いた顔で私を見る先輩。


「中学2年の時に風邪で寝込んでそのまま発症して。
それからは激しい運動とか走ることが出来なくなったんです…」


「そうだったのか…」

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