始まりのラピスラズリ


あいつ…、喘息だったのか…。


1限目前の保健室で、俺は椎名から衝撃の事実を聞いた。


そういえば、椎名が走ってる所、見たことなかったな……。


椎名との会話を思い出せば、椎名の笑顔も出てくる。


『…本当に、大丈夫ですよ!』


そう言った椎名の顔は、笑顔だったけれどどこか苦しそうに思えた。

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