始まりのラピスラズリ


「やるよ。俺にはもう必要ないしな」


そう言うと、篠原は行ってしまった。


俺は手元に残った雑誌を静かに見つめる。


椎名と、もう1度話さないとな……。


「集合ー!」


俺はボトルとタオルと一緒に雑誌を置いてから、部活に戻って行った───。

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