始まりのラピスラズリ


俺は椎名に、1番傷つけるような言葉を言ったんだ…。


「椎名……」


静かに声をかければ、涙を零していた椎名は肩をビクッと震わせる。


そして────、


「ごめんなさい、今日はもう帰ります」


「え、おい……っ!」


俺の静止を聞かずに、椎名は教室から出て行ってしまった───。

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