始まりのラピスラズリ


そして、別れの日は突然やって来た。


いつものように俺はアオとマコを待っていた。


『あ、アオ、マコ!遅いぞ!』


公園に入って来る2人を見れば、いつものような元気が見えない。


『どうしたんだ…?』


不思議に思って首を傾げれば、マコが静かに口を開いた。


『…俺達、遠くに引っ越すことになった』


『え………』


『親の仕事の都合で、こっちに戻って来るのは大きくなってかららしい』


それはまだ幼い子供にとっては重大なことで。

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