始まりのラピスラズリ


『マコが……』


バスケットゴールの方を見れば、ボールをついているマコが目に入る。


『ラピスラズリっていうんだって!』


『そうなんだ。でも、なんでこれを俺に?』


不思議に思っていると、アオがラピスラズリを持っていた俺の手に自分の手を重ねてきた。


『あ、アオ……?』


突然訪れたそのぬくもりに、俺の頬は無意識に赤くなる。


『…さっき、約束、したでしょ?
おおきくなったら3人でバスケするって…』


『う、うん…』

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