始まりのラピスラズリ
『アオね、絶対その約束を守るの!
だから、アオがおおきくなって戻って来る
まで、ハルくんがこれを持ってて!』
『え…?』
『これはアオの大事なものだから、アオは絶
対にまたハルくんの所に帰ってくるの!
だから、アオが帰って来た時に、ハルくん
はそれをアオにちゃんと返してね!』
『アオ……』
俺がアオを見れば、アオはいつもの笑顔で俺を見上げていた。
『…うん、約束するよ。
いつか絶対にアオにこれを返すね』
俺がそう言えば、アオは満足そうな顔をする。