始まりのラピスラズリ


ハル先輩……。


1ヶ月前、先輩に私の過去を話した。


自分の黒い感情を先輩に見られてしまったことに耐えられなくて、その時は逃げてしまった。


でも、先輩は私の所に来てくれた。


私とマコくんの記憶と共に。


先輩は、泣きわめく私のことを優しく抱きしめてくれた。


そして────、


『俺は、お前のことを大切に思ってるから』


そう言ってくれた。

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