始まりのラピスラズリ


先輩は、私の嫌な部分を見ても、私を大切だと言ってくれた。


『お前の周りにはいつだって、お前のことを大切に思うやつらがいるってこと、ちゃんと覚えとけよ』


舞子も勇人先輩も、いつも私のことを気にかけてくれていた。


そんな優しさに、私はただ気づいていなかっただけ。


私を大切に思ってくれている人は、いつだって私の傍にいたんだ。

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