始まりのラピスラズリ


「え、ちょっと、愛生?」


私の急な行動に困惑しつつも、舞子も私を抱きしめてくれる。


「……舞子、私も舞子のこと、大事に思ってるよ」


「え……」


「舞子はずっと、私の親友だから」


私がそう言えば、舞子は優しい笑みを返してくれた。


「ありがとう。…でも、愛生と似たようなこと、私も前に保健室で言った」


「え……」

< 223 / 427 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop