始まりのラピスラズリ
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「…じゃあ、愛生が前に住んでた所の友達ってこと?」
「そう!アオちゃんとあたしはずっと仲良しだったの!」
お昼の食堂で、さっき私を呼んだ声は私達と一緒に食事をしていた。
「それにしてもビックリしたよ。
まさか親の転勤で同じ高校に来るなんて」
私の目の前に座っているのは、私が小学生の頃から仲良くしていた友達。
岬本雅美(はなもとみやび)。
身長は低めだけど、その顔は名前の通りに美しく、色白の肌と長いストレートの黒髪が彼女によく似合っていた。