始まりのラピスラズリ


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「じゃあ、来月の文化祭でのうちのクラスの出し物を決めたいと思いまーす。
何か意見ある人はどんどん言ってねー」


他の学校より遅めの文化祭のために、委員の女子が前で話し始める。


「はぁ……」


私はその話を聞きながら、さっきのことを思い出していた。


雅美、なんだか様子がおかしかった…。


お昼の時間、私が先輩と話し終えて戻ると、雅美が、゙あの人がアオちゃんが言ってたハルくんなんだね゙と、笑顔で言ってきた。

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