始まりのラピスラズリ


色々考えていたその時、


「椎名さん」


「えっ、は、はい!」


突然呼ばれた声に、私は慌てて返事を返す。


前を向けば、委員の女子が満足そうに頷いた。


「ありがとう。椎名さんもOKね」


「え……」


女子委員の言葉を受けて、隣にいたもう1人の男子委員が黒板に私の名前を書いていく。

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