始まりのラピスラズリ


「じゃあ、ハル先輩もコスプレするんですか!?」


私が少し乗り出し気味で聞けば、ハル先輩は面倒くさそうな顔を向けてきた。


「なんで俺がコスプレなんかするんだよ。
嫌だよ、あんな恥ずかしい格好」


ハル先輩がそう言えば、今度は勇人先輩が凄い勢いで隣のハル先輩に体を寄せる。


「悠久、それは俺のことを恥ずかしいと思ってるってことなのか!?
コスプレするような俺を恥ずかしいと思ってるのか!?」


「うるさい」


「否定してくれよ、悠久!」


「「あはは」」

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