始まりのラピスラズリ


────────


「あ、アオちゃん!」


あれから数日。


舞子が用事で一緒に帰れず、私が1人で放課後の廊下を歩いていた時だった。


「雅美、今帰り?」


私は後ろから走ってくる雅美に声をかける。


「そうなの!一緒に帰れる?」


「いいよ。そういえば、雅美の家ってどの辺なの?」


隣を歩く雅美に聞けば、彼女は笑顔を見せた。

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