始まりのラピスラズリ
雅美が、ハル先輩のことを好き…?
雅美は男嫌いで、今まで男子を好きになれたことはなかった…。
そんな雅美が、やっと好きになれた人がハル先輩……。
私…、私は………。
「…わかった」
私がそう答えれば、雅美は途端に嬉しそうな顔をした。
「アオちゃん、ありがとぉ!
あたし、頑張るからね!!」
「うん……」
前を歩いて行く雅美に、私はそれ以上何も考えずについて行くことしか出来なかった───。