始まりのラピスラズリ


あの時、わかったって言ったけど、これで良かったのかな…?
協力する、なんて、私の本心じゃない……。
だって、私は、ずっと前からハル先輩のこと…。


その時、私の頭にポンと誰かの手が置かれた。


「顔色悪いけど、大丈夫か?」


横を向けば、すぐ近くにハル先輩の顔がある。


「え……、あっ」


私は一瞬、固まった後、慌てて距離を取った。

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