始まりのラピスラズリ


゙ズキン゙


瞬間、胸に痛みが刺さる。


違う…、これは喘息じゃない……。
でも、喘息よりも、もっと痛い…。


目の前のやり取りに、私の心はどんどん締め付けられていく。


ハル先輩の言葉に嬉しそうな笑顔を浮かべる
雅美。


ハル先輩はただ面倒くさそうに答えただけ。


でも、それでも…。
やっぱり、苦しい……。


私はおさまらない胸の痛みを連れながら、そこを離れた。

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