始まりのラピスラズリ


大丈夫…、まだ、大丈夫……。
私が、こうなることを望んだんだから…。
雅美の協力をするって言った時から、こうなる覚悟は出来てたんだから…。
だから、揺らぐな…、自分。
私は、雅美のことを応援するんだから、
こんな感情は、邪魔でしかない。
消えろ…、忘れろ…。
こんな心は、忘れてしまえ。


「…愛生、大丈夫?」


私が胸を抑えていると、舞子が心配そうに声をかけて来た。

< 267 / 427 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop