始まりのラピスラズリ



「…ハル先輩、私って結構強運の持ち主なんだなって、今初めて思いました」


「奇遇だな。俺も別の意味で自分は強運だと思った」


私は自分の手にある紙に視線を落とす。


私と先輩が持っている紙には、同じ12という数字。


『今年は何事も公平に、ってことで球技大会準備の各担当者の決め方は今年はくじ引きだ。
自分の引いたやつと同じ数字が書かれた相手が、お前らのパートナーだ。
仲良くやれよー』


先生のそんな言葉と共に始まったくじ引き。


結果が嬉しすぎて、私は綻ばせた顔を中々元に戻せないでいた。

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