始まりのラピスラズリ


「え…?」


「あたし、こっちなんですけど、この荷物を1人で持って帰るのは大変なので!」


雅美が持っているのは、さっきまでみんなで分けて持っていた大量の荷物。


私と雅美は途中まで同じ方向なんだから、わざわざハル先輩に頼まなくても……。


そこまで考えて、私は雅美がハル先輩のことを好きだったことを思い出す。


そっか、ハル先輩と一緒に帰りたいんだ…。

< 272 / 427 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop